主婦が働くことについて焦るブログ

アラフォーおかん、学び直しの理想と現実

春はお別れの季節

今日、レジで対応してくれた店員さんの顔を覚えていますか??

それともそこは無人レジでしたか?

 

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わたしが普段使っているスーパーは大手チェーンの中型サイズのスーパーで、レジの数は8つくらいあります。日曜日に大型店でたくさん買い込んでいるので、その中型スーパーは平日に牛乳が・卵がなくなった、といった細々した買い足しに利用しています。

スーパーの店員さんはたいてい丁寧でやさしく暖かです。

 

今日、牛乳と卵と少しの肉野菜を買って会計に進むと、お若い女性店員さんが静かに「わたし今日で最後なんです」と言いました。ポイントカードのくだりとか、ドライアイスのくだりとか、決まったやり取りが多い中、言葉を理解するのに少しかかってしまいました。

「今日で最後なんですか?」と問い返すと

「はい、就職するんです。」とはにかみながら言います。わたしは彼女のてきぱきとした動作から熟練のレジ担当さんと思っていたので、アルバイトだったことに驚きました。

「そうですか、それはおめでとうございます。」というと「ありがとうございます」と少し恥ずかしそうな顔でいいました。商品のバーコードを読み取って会計済みのカゴに移し替えながら。

「新しい場所でもどうかお体に気を付けてがんばってください」と支払いをしながら言いました。すると「家はこの近くなんで、買い物中にお見掛けしたら声かけます」と言ってくれました。

 

マイバックに商品を詰めながら、わたしはじわじわと喜びの気持ちが込み上げてきました。普段、店員と客以上に親密な会話が弾んでいたということもなかったと思うんです。

今日が最後だと教えてもらわなかったら、そういえば最近見かけないなとも気づいたかどうかわかりません。

 

わたしは彼女に心を打ちぬかれたなと思いながら歩きました。

 

わたしの疲れた顔や、料理をしたくもないという顔をきっとたくさん見てくれていたんだろうなと。わたしが子どもと話していたやり取りも微笑んでみてくれていたんだろうなと。

知らない間に出会っていたんですね。気づいた日がお別れの日だなんてとても悲しい。